研究概要 |
・鹿児島県内の8個所(鹿児島市吉野町、鹿児島郡吉田町、姶良郡姶良町、国分市薄木、垂水市牛根麓,揖宿郡喜入町,日置郡松元町,出水市,えびの市)で雨量、サクションの計測を行った。喜入町,松元町,出水市は新たな計測地点であり,それぞれ,建設省鹿児島国道工事事務所,日本道路公団加治木管理事務所,鹿児島県出水土木事務所の関する用地を借用させていただいた.また,えびの市での計測は建設省川内川工事事務所に便宜をはかっていただいている.これらの新たな3個所の計測値点では携帯電話を用いた遠隔操作によってデータの回収を行っている.その他の場所については,従来のように1-2ヶ月に一度の頻度で現地に赴き、ノート型パソコンによって回収している. ・斜面崩壊に伴う土砂の流動挙動を解析するために提案している数値力学モデルを改良し、、粒状体の崩壊・流動のシミュレーションを行った。 ・雨水の地盤への浸透挙動を解析するための間隙モデルの妥当性を検討するため,不飽和透水試験装置を試作し,精度のよいデータが取得できることを確認した.本装置は,定常法によるものであり,水分保持曲線と不飽和透水係数が同時に求められる.計測地点より採取した乱さない試料を用いた不飽和透水試験を開始した時点である. ・不飽和三軸試験装置によって.乱した二次しらすの不飽和・飽和三軸圧縮せん断試験をおこない,Bishop[が提案した不飽和土の有効応力式に含まれるχの具体値を求めた.また,間隙モデルを用いて導かれたχとの比較・検討を行った.
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