研究課題/領域番号 |
09555181
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
松尾 陽 明治大学, 理工学部, 教授 (00010778)
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研究分担者 |
岩本 静雄 神奈川大学, 工学部, 助教授 (20213316)
倉渕 隆 東京理科大学, 工学部, 助教授 (70178094)
坂本 雄三 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30114490)
永田 明寛 東京大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60228020)
加治屋 亮一 明治大学, 理工学部, 講師 (60062014)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 気流・温熱環境解析 / 汎用コード / 乱流モデル / カーテシアン座標系 / 一般座標系 / SIMPLE法 / 圧力境界条件 / 模型実験・実測 / Air-Conditioning |
研究概要 |
本研究は、これまでに蓄積された各研究者による気流数値解析手法に関する研究成果の統合、および他の研究者や計算経験の少ない研究者への情報提供を目的として、環境工学分野に対応した汎用の気流解析コードの開発に関する研究を行った。得られた研究成果を以下に示す。 ・汎用コード作成にあたり、汎用性の高い解法の選定を目的として、SIMPLE系解法から、SIMPLE、SIMPLER、SIMPLECの比較を行い、SIMPLECが計算時間、計算安定性の上で優れていることを示した。 ・解析精度向上を目的とし、新たな移流項差分スキーム"REDS法"の開発を行い、QUICK、一次風上差分等との比較を行った。その結果、建築分野で取り扱う室内気流場での有用性が確認された。の検討を行った。 ・乱流モデル、メッシュシステム、解法等の整理・選択を行い、汎用コードの作成を行った。また、建築分野における利便性を考慮した計算設定入力システムの構築を行った。更に、解析過程を明確に把握する目的で、解析結果表示システムの構築を行った。 ・汎用コードの実用性検討を目的として、自然対流場、ノズル吹出し気流の模型実験を行った。汎用コードによる計算結果と模型実験結果は、概ね一致しており、本コードの実用性が示された。 本研究で開発した汎用の室内気流解析コードを幅広い環境工学分野に適用することにより、より快適な居住環境の構築や、より詳細な現象解明が可能となると思われる。
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