研究課題/領域番号 |
09555186
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
堂山 昌男 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (40010748)
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研究分担者 |
栗原 俊一 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助手 (60215069)
木暮 嘉明 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20016124)
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キーワード | 陽電子顕微鏡 / 走査型陽電子顕微鏡 / イメジングプレート / 陽電子の減速 |
研究概要 |
電子の変わりに陽電子を用いた顕微鏡、陽電子顕微鏡を作るのが最終目的である。既存の走査型電子顕微鏡日本電子JMS-25Sを改造して、陽電子顕微鏡にする。本年度は陽電子による画像の記録に主体をおいた。イメジング・プレートはX線の画像記録媒体として、また、最近では電子顕微鏡の画像記録媒体として使われている。これはダイナミック・レンジが6桁にわたり、X線または電子線のド-ズに対し、記憶濃度が比例関係にある。そこで、イメジング・プレートによって陽電子も記録出来るかを調べた。その結果電子と同じようにイメジングプレートが陽電子顕微鏡の記憶媒体として使えることが分かった。写真フィルムの場合にはこの比例関係は1桁もない。さらに日本電子JMS-25Sを筑波の高エネルギー研究機構に移転させ、新しい加速器と連結させた。陽電子は核崩壊により得られるものも、加速器により得られるものも、エネルギーが揃っていなくて、『白色』であるので、これをまず、減速、加速を繰り返すことにより、輝度を上昇させ、焦点を絞るような装置を設計した。これらは超高真空中で行わねばならない。
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