研究課題/領域番号 |
09555186
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
堂山 昌男 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (40010748)
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研究分担者 |
中川 清一 日本電子株式会社, 半導体機器技術本部・3702プロジェクト
栗原 俊一 高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 助手 (60215069)
木暮 嘉明 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (20016124)
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キーワード | 陽電子顕微鏡 / 陽電子 / イメジングプレート |
研究概要 |
日本電子走査型JMS-258を筑波の高エネルギー加速器研究機構に移転させ、新しい加速器と連結させた.高エネルギー加速器研究機構のリニアックの近辺移転に伴い、新らしい場所に電子顕微鏡を移転させた.設置冷却水循環をとりつけた.移転によりリニアックとの接続ラインは予算の関係で遅れている. 陽電子は核崩壊により得られるものも、加速器により得られるものも、エネルギーが揃っていなくて、 「白色」であるので、これをまず、減速、加速を繰り返すことにより、輝度を上昇させ、焦点を絞るような装置を設計している.これらは超高真空中で行わねばならない. まず、円筒型3個のレンズによる陽電子の加速、収束を行うための最適条件を求めるため,アインツエルレンズの設計のため、円筒座標による有限要素法のプログラムを開発した.今年度かなりの労力をこれに費やした.これを用いてシミュレーションが出来るようになったので、シミュレーションを行い、最適化のため、改善を行っている. また、電子顕微鏡用のイメジングプレートが陽電子の位置敏感な検出器として使えることを示し、陽電子のドースと強度の読みとの間に6桁にもわたって、比例関係が成り立つことが示された. このため、平成10年度は陽電子を減速、加速を3度繰り返す真空装置を設計開発した.また、今年度に電子を用いて加速、収束実験を行っている. なお9月に南アフリカケープタウンで行われた低速陽電子ビーム国際会議に発表した.
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