研究課題/領域番号 |
09555239
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
広瀬 勉 熊本大学, 工学部, 教授 (40037841)
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研究分担者 |
後藤 元信 熊本大学, 工学部, 助教授 (80170471)
児玉 昭雄 熊本大学, 工学部, 助手 (30274690)
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キーワード | 吸着 / 空調 / 冷房 / ハニカム吸着剤 / ヒートポンプ / AHP / 太陽熱 / 除湿 |
研究概要 |
フィールドテスト結果:吸着デシカント冷房の実用化を目的として組み立てた、直径1.22mのハニカムローター除湿機内蔵の20kWフィールドテスト装置で得られた冷房システムの性能実績から以下の結論を得た。 1)冷房成績係数COPを最適にする除湿機再生空気流量比が存在し、除湿機再生温度が100℃以上では空気流量比が1/2とすることによりCOPが著しく改善できる。 2)外気湿度の低下に伴い冷房能力が向上する。 3)水噴霧型熱交換器を給気最終段に用いることにより冷房性能を改善できる。 数値計算による予測:並行して行った数値計算に基づき次の性能改善策への指針を得た。 4)再生温度に対応する最適再生空気流量比の根拠を明らかにしその定量的指針を得た。 5)性能低下の原因となる除湿機の顕熱交換量を低滅する策として、パージゾーンの設置、吸着剤の改質(吸着容量/熱容量比の向上)、を提案した。 これらの改善によりARI条件下でCOP1.0以上、冷房能力0.4kW/kgという実用的なプロセス性能の予測を得た。
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