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2000 年度 実績報告書

バイオミメティック材料を用いる農薬の新しい分析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09555257
研究機関広島市立大学

研究代表者

竹内 俊文  広島市立大学, 情報科学部, 教授 (70179612)

キーワードモレキュラーインプリンティング / 分子認識 / ダミーモレキュラーインプリンティング / 固相抽出 / トリアジン系除草剤
研究概要

昨年度までに,除草剤アトラジンのモレキュラーインプリント人工レセプター合成のための条件検討が終わったので,今年度は以下の2項目について検討し,実際に本研究で開発したモレキュラーインプリント人工レセプターが実際環境から採取した試料の分析への適応を試みた。また,成果を平成12年12月に行われた環太平洋化学国際会議(ホノルル,米国)にて発表するとともに,国際論文誌Analytical ChemistryおよびJournal of Chromatography Aに公表した。
(1)ジブチルメラミンをダミーテンプレートに用いるモレキュラーインプリンティング法でトリアジン系除草剤のモレキュラーインプリント人工レセプターが大量合成可能なことを示した。
(2)人工レセプター洗浄後に残留するダミーテンプレート(アトラジンの類似化合物であるダミー分子)が,固相抽出後のどのように影響するか検討したところ,固相抽出の結果には全く影響を与えず,モレキュラーインプリント人工レセプターを用いる固相抽出法は極めて信頼性の高い方法であることがわかった。
(3)実際に河川水,および土壌から試料を採取し,モレキュラーインプリント人工レセプターを用いる固相抽出により選択的にトリアジン系除草剤が濃縮されるかどうか添加回収実験で検証したところ,0.01ppmの添加では約92%,0.1ppmの添加では,99%以上のトリアジン除草剤が回収され,モレキュラーインプリント人工レセプターを用いる固相抽出法の有用性が実証された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Matsui,J.,Fujiwara,K.,Takeuchi,T.: "Atrazine-Selective Polymers Prepared by Molecular Imprinting of Trialkylmelamines as Dummy Template Species of Atrazine"Analytical Chemistry. 72. 1810-1813 (2000)

  • [文献書誌] Matsui,J.,Fujiwara,K.,Ugata,S.,Takeuchi,T.: "Solid Phase Extraction with a Dibutylmelamine-imprinted Polymer as Triazine Herbicide-selective Sorbent"Journal of Chromatography A. 889. 25-31 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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