研究概要 |
本研究は,円錐状に加工したボアホールの孔座面において,16個のひずみを計測することにより,唯一回の測定で3次元地殻応力を高精度に決定できる16素子円錐孔底ひずみ法を,あらゆる地下環境下において,適用を可能にする事を自的としている。具体的には,水没したボアホール孔座面にゲージを貼付し,地表からの鉛直下向きのボーリングによる測定を可能にすることである。本年度は、水没したボアホール孔座面に正確にゲージを貼付するための貼付装置の設計・製作を主研究目的として研究を実施した。研究の第1段階として,まず,水没した,特に泥水に水没した孔座面にゲージを貼付できる接着剤の選定から始め、その結果,シアンおよび過酸化ベンジルからなる接着剤が適当であることが判明した。平行して、貼付装置の設計も行い,ワイヤーライン方式のダイビングベル方式の貼付装置を設計した。試作品がまだできてはいないが、本年度早々には完成の予定であり,完成し次第、実験、室実験を実施し,性能評価を行う。
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