研究課題
基盤研究(B)
景観アセスメントの情報化について、マルチメディアとインターネット技術を応用した景観予測評価支援システムを構築し、以下の点を明らかにした。(1)景観アセスメントにおける景観情報を、映像を含むマルチメディア形式のデジタルデータベース(以下「景観情報マルチメディア・データベース」という)に変換し、その保存性とネットワークでの検索容易性と配信容易性を示した。フィールドデータのもっとも基本的な映像情報は、景観を記録する上で1次情報に近い意味を持つことを示した。(2)景観情報マルチメディア・データベースをインターネットを使って公開する方法について検討し、現時点ではMpeg1フォーマットが最適であることを示した。(3)映像情報の配信では、現在インターネットでは情報転送速度の制限から実用的なレベルに至っていない。本研究ではATMネットワークを利用したVODシステムを応用してシステム構築・運用を行い、将来的なマルチメディア・データベースに必要な情報源内容とデータフォーマット、及びデジタル情報化手法を検討し、その結果、Mpeg2が将来的に有効であることを示した。(4)本研究で開発したマルチメディア景観アセスメントシステムに関する一連の実証的研究成果については、報告書としてとりまとめた。さらに、映像デジタル情報を含む一連のファイルについては、デジタルメディア(DVD-RAM)を制作した。
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