研究課題/領域番号 |
09556009
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
夏秋 知英 宇都宮大学, 農学部, 教授 (10134264)
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研究分担者 |
小坂 能尚 京都府農業資源研究センター, 主任研究員
渡辺 雄一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究教, 助教授 (60183125)
亀谷 満朗 山口大学, 農学部, 教授 (40233978)
奥田 誠一 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90091941)
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キーワード | 植物ウイルス / 弱毒ウイルス / 遺伝子解析 / 干渉効果 |
研究概要 |
本研究は、遺伝子工学的手法を用い、現在までに作成された弱毒ウイルスの遺伝子解析と弱毒化をもたらす塩基配列部位の決定、転写系による弱毒ウイルスの遺伝子保存と安定供給の確立、転写系を応用した人工的弱毒ウイルスの作成と強毒ウイルスに対する干渉効果の検定、および旧来の方法による弱毒ウイルスの作成を行いなかでウイルスの迅速弱毒化と早期検定法の確立を目標として実施された。その結果、 1)キュウリモザイクウイルスの弱毒株について全塩基配列を決定したので、全長cDNAからの転写系の確立を目指し、分節ゲノムのうちRNA2と3について完成させた。 2)トマトモザイクウイルスの遺伝子解析として、クラゲの蛍光色素遺伝子を結合させた。 3)作出したCMV弱毒株のメロンとトマトにおける干渉効果、ZYMVの弱毒株作出と干渉効果について試験し、有望株を得た。 4)CMVの弱毒株と強毒株との混合接触タバコ、弱毒株の干渉効果が不完全あるいは完全に発現しているタバコにおいて、それぞれのゲノム動態を調べ、干渉作用の機構解明を行った。 5)CMVの弱毒株の塩基配列を検討し、弱毒化を決定している領域を明らかにし、IC-RT-PCR法による迅速簡便な弱毒変異の検定方法を確立した。
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