研究課題/領域番号 |
09556035
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
増田 稔 京都大学, 農学研究科, 教授 (40027165)
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研究分担者 |
村田 功二 京都大学, 農学研究科, 助手 (00293910)
仲村 匡司 京都大学, 農学研究科, 講師 (10227936)
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キーワード | 木目 / コンピュータ・グラフィックス / 質感 / 光沢 / イメージ / 色彩 / 印刷 / インテリア・デザイン |
研究概要 |
1.木材の色彩はYR(黄赤)前後のある限られた領域に存在し、しかも明度が高いと色相はY(黄)に近く、明度が低いとR(赤)に近くになる傾向をもっている。このことを考慮して、平均明度を与えれば色彩表示に必要なRGBの3値が決まる数式を作成した。「明るい」「軽い」「洋風な」イメージにするには平均明度の高い配色を用いればよく、「落ち着いた」「渋い」「重厚な」イメージにするには平均明度の低い配色を用いればよい。 2.早材と晩材のコントラストの違いにより、「あらい」「派手な」「感じのよい」「上品な」イメージが異なってくるが、コントラストを付ける方法として、RGB値の頻度分布を標準より幅広く取らせてコントラストの大きい画像を得、狭く取ってコントラストの小さい画像が得る方法を考えた。「感じのよい」イメージを与える最適コントラストは平均明度により異なるが、明度が高いほど最適コントラストは小さくなる傾向がある。平均的な明度で明度差1.5程度が「感じのよい」イメージを与えた。 3.板目の木目とイメージの関係は、年輪間隔が大きいほど「派手な」イメージを与え、「感じのよい」イメージの早材と晩材の幅比の最適値は3:1であった。正弦波を基本に高次の正弦波を重ねていくことにより「複雑」で「豪華な」木目を作ることができるが、振幅/波長の割合が大きくなると不自然な木目となるので、この値をある一定値以下コントロールする必要があることが明らかとなった。
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