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1997 年度 実績報告書

製紙工程のコロイド荷電自動計測装置の開発と試作

研究課題

研究課題/領域番号 09556039
研究機関九州大学

研究代表者

田中 浩雄  九州大学, 農学部, 教授 (20038243)

研究分担者 呉 宗華  九州大学, 農学部, 助手 (20284557)
石原 進介  京都電子工業(株), 九州研究所, 研究員
割石 博之  九州大学, 農学部, 助教授 (50253513)
キーワード製紙 / 製紙化学 / コロイド滴定 / 蛍光指示薬 / 流動電位法 / 高分子電解質 / ウェットエンド / 凝集剤
研究概要

製紙工程のコロイド荷電測定にコロイド滴定法が応用されてから既に50年を経過した。この方法では指示薬としてトルイジンブルーを、標準試薬に1/400規定のポリビニルスルホン酸カリウムを用いて行われている。簡便、迅速、正確な方法であるが、試料の荷電密度が低く、また無機塩濃度が高いと目視による終点の指示薬変色が不鮮明で個人差が大きくなる。限度を越えると分析は不可能である。
本研究では、(1)ピストン型流動電位計と、および(2)スタラ-を取り付けた蛍光光度計(蛍光指示薬を用いる)と自動滴定装置を連結し、自動計測装置を作製した。
両者とも、従来法では分析できなかったカチオンでんぷんなどの分析が可能になった。しかも標準液の濃度を前者では1/2,000規定に、後者では1/10,000規定にまで下げ得ることが分かった。従って、試料を希釈できるので無機塩類の影響を大幅に軽減できた。しかし、無機塩類の濃度が高いと終点が不鮮明になるので、電気透析器による脱塩を試みたが、透析膜に試料の一部が吸着され分析精度が下がるので、この改善策も今後検討しなければならない。また、その形態から工場現場への適用が容易なピストン型装置では生成するポリイオンコンプレックスによる汚れの影響が大きいので自動洗浄などの工夫が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 脇阪達司,石原進介ら: "流動電位検出/イオン会合滴定法による陰イオン界面活性剤の迅速定量" 分析化学. 46・10. 763-770 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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