研究課題/領域番号 |
09556039
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 浩雄 九州大学, 農学部, 教授 (20038243)
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研究分担者 |
北岡 卓也 九州大学, 農学部, 助手 (90304766)
石原 進介 京都電子工業株式会社, 九州研究所, 所長
割石 博之 九州大学, 農学部, 助教授 (50253513)
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キーワード | 製紙 / 製紙化学 / コロイド滴定 / 蛍光指示薬 / 流動電位法 / 高分子電解質 / ウェットエンド / 凝集剤 |
研究概要 |
蛍光光度計または流動電位検出器と滴定装置を連結してコロイド滴定の自動化を実現した。この自動滴定装置を用いると、10^<-5>Mのような低濃度の高分子電解質試料を10^<-4>Mの反対符号を有する高分子電解質標準溶液で精度よく分析できた。また従来法では不可能であったカチオン澱粉などの低荷電試料も分析できるようになった。しかし、試料の無機塩濃度が上がると滴定終点の判定が困難となり、一価の塩では20mM、二価では2mM、三価では0.2mMが限度であった。工場の製紙用水には、主にCaSO_4とNaClが含まれているが、ほとんどの場合上記の濃度を超えている。本研究で開発した自動滴定装置はイオン強度の低い試料には極めて大きな偉力を発揮するが、製紙工場や下水・工場排水処理場のサンプルに適用するには難しいことがわかった。 イオン強度の高いパルプ懸濁試料の荷電を計測するために、蛍光、紫外および可視光ラベル化カチオン性高分子を導入した。蛍光ラベル化高分子ではFe^<3+>などの重金属イオンがスキャベンジャーとなり、紫外ラベル化高分子では残存リグニンが分析を妨害した。可視光ラベル化高分子ではこのような欠点はなく、例えば100mM NaClあるいは10mM CaSO_4の共存下でも、濾液または上澄液の着色から吸着量が求められ、荷電の計測が可能となった。
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