研究課題
1)フレーキングミルの設計・試作実験用の装置として、長さ300mmの丸太が切削できるセミスケールモデルの装置を設計・試作した。装置は直径500mmのドラムフレーカ-4基を組み込み、丸太を横に送りながら、その上下左右の製材脊板になる部分からドラムフレーカ-(以下ドラム)でストランドを切削することによって、出口では角材が排出される。まず、原木丸太を機械の上下にセットされた2基のドラムの間に水平に送って、上下面の切削を行う。切削所要時間はおよそ2〜4秒であった。ついで、これを垂直方向に押し上げ、上部にセットされている2基のドラムの間を通過させることによって、左右の側面を切削し、角材にする。原木を次々送ると製材速度は5〜6秒に1本のきわめて高速の製材と評価できる。フレーカ-の刃物を使い捨てタイプのものとし、セットの簡便を計った。また、刃物のすくい角を3段階に変えて、切削実験を行い、切削動力と切削面の状態および削片の形状の変化を調べた。2)フレーキングミルのダクトシステムの設計・試作ドラムで切削されたストランドを散逸させることなく、回収するためのダクトとバグフィルターについて、試行錯誤を繰り返した後、比較的良好な条件を見つけた。これの完成を待って、切削実験を行う予定。3)OSBの製造気流と高圧静電場を応用して、ストランドの配向性マットを成形することを試みたが、今の所成功していない。ディスクオリエンターによる方式も検討中である。
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