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1998 年度 研究成果報告書概要

生理活性ペプチドの大量生産に応用可能なウシ乳腺細胞株の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09556058
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 応用動物科学
研究機関東北大学

研究代表者

萩野 顕彦  東北大学, 農学部, 助手 (80156249)

研究分担者 佐々木 康之  東北生活文化大学, 家政学部, 教授 (90005637)
加藤 和雄  東北大学, 農学部, 助教授 (60091831)
小原 嘉昭  東北大学, 農学部, 教授 (50302196)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワード乳腺上皮細胞 / IGF-I / カゼイン / プロラクチン / デキサメサゾン / インスリン / 分化
研究概要

生理活性ペプチドの大量生産に応用可能な乳腺細胞株の樹立を目指して、乳腺細胞の増殖・分化におよぼすホルモン及び細胞外基質の影響について検討した。
1. 妊娠270日のホルスタイン種から単離した乳腺細胞
IGF-Iは、乳腺細胞の増殖を刺激した。しかし、同時にラクトジェニックホルモンであるインスリン、プロラクチン、デキサメサゾンを作用させると、このIGF-Iの増殖促進効果は阻害された。コラーゲンコート上では細胞は敷石上の平板な構造をとったのに対し、Matrigel上では乳腺胞様の3次元構造を構築した。
2. 妊娠26日のホルスタイン種から単離した乳腺細胞
乳腺細胞の増殖におよぼすホルモンの影響について明らかにするために、インスリン、プロラクチン、デキサメサゾン、IGF-Iの影響について検討したが、コラーゲンコート上の培養ではどのホルモンも増殖に影響を与えなかった。Matrigel上培養では、デキサメサゾンが増殖を刺激した。Matrigelはラクトジェニックホルモン(インスリン、プロラクチン、デキサメサゾン)存在下で、妊娠270日の乳腺細胞に対してと同様に乳腺胞様の3次元構造構築を促進した。乳腺胞様構造が形成された部分においてはカゼインの発現および腺胞内への分泌が認められた。
以上のように、ウシ乳腺細胞の増殖、分化におよぼすホルモンや細胞外マトリックスの影響について多くの知見を得ることができた。

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公開日: 1999-12-08  

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