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1998 年度 実績報告書

遺伝子解析によるCampylobacter属菌の検出,同定,株間識別法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09556069
研究機関麻布大学

研究代表者

金内 長司  麻布大学, 獣医学部, 教授 (20087597)

研究分担者 中馬 猛久  鹿児島大学, 農学部, 助手 (90201631)
木内 明男  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60120953)
伊藤 喜久治  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50100045)
福山 正文  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (40075932)
松田 基夫  麻布大学, 環境保健学部, 教授 (50139531)
キーワード株間識別 / Campylobacter / 同定 / ニワトリ / PCR / 血清型別 / コンセンサスプライマー / ウレアーゼ
研究概要

1. 下痢起因性Campylobacter3菌種、C.jejuni,C.coli,C.lariのリファレンス株と野外分離株57株について、3菌種にそれぞれ特異的な3プライマー(Linton, Harmon,Oyarzawa)を混冶して用い、アニーリング温度60℃で多重PCRを行った結果、いずれの株についても菌種特異的な明瞭なバンドが検出され、この多重PCRは3菌種を容易に識別できることが明らかになった。
2. 最近小児の下痢起因菌としで注目されているウレアーゼ陽性高温性Campylobacter(UPTC)は日本の動物や自然環境にも分布し、multilocus enzyme電気泳動法に、よってC.lariと明瞭に識別できること、また、UPTCはDNAのパルスフィールド電気泳動法(PFGE)によるバンドパターンおよびゲノムサイズにおいて株間識別が可能であることが明らかになった。
3, C.jejuni,C.lari,Cupsaliensis株のほとんどはコンセンサスプライマーセット(2種)を用いたPCR法で増幅され、制限酵素Dde1処理後の電気泳動パターンで各菌種の同定が可能であることが明らかになった。しかし、C.coliでは、いずれの株においても増幅が認められなかった。そこで、新たに設計した4種のコンセンサスプライマーセットを用いてPCRを実施したところ、菌株によって明らかな増幅と未増幅が認められ、C.coli株の塩基配列には株間でかなり大きな変異が存在することが示唆された。今後、塩基配列の決定と更に菌種、菌株間のコンセシサスプライマーセットの設計を試みたい。
4. カンピロバクター26集団事例由来C.Jejuni42株、散発事例由来642株とよびニワトリあるいわ鶏肉由来81株の血清型別を実施した結果、ヒト患者由来株とニワトリ由来株間で極めて高い類似性が認められた。感染源としてニワトリの関与が強く示唆され、今後、ニワトリ由来株間の病原性の差異を分子疫学的に解析したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Chuma, T.: "Analysis of Distribution of Campylobacter jejuni and Campylobacter coli in Broiler by Using Restriction Fragment Length Polymorphism of" J.Vet.Med.Sci.59・11. 1011-1015 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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