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1997 年度 実績報告書

遺伝子銃による肥大心筋への遺伝子導入に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09557003
研究機関千葉大学

研究代表者

豊田 直二  千葉大学, 医学部, 講師 (00188822)

研究分担者 小宮山 政敏  千葉大学, 医学部, 助手 (70175339)
キーワード筋誘導因子 / in situ hybridization / tag / troponin / 強制発現 / C-myc
研究概要

当研究に用いる遺伝子導入装置を検討した。遺伝子銃(バイオラッド社)と細胞融合遺伝子導入装置(BTX社)を比較した。この研究計画は遺伝子銃を用いて実験を進めるよう計画したので、見学に行った。機械本体の取扱いはそれほど難しくはなかったが、DNAを金コロイドにコーティングするところにやや繊細さが要求される。金コロイドの発射に高価なヘリウムガスを使用すること、また発射時の音が大きいことや欠点も多いことがわかった。さらに金コロイドでは植物のような細胞膜の堅いものに対しては貫通力があり、組織の奥まで届くが、動物胚のような柔らかいものには金がバウンドしてしまいあまり組織の深部まで届かないことが示唆され、当研究には向いていないことが分かった。
細胞融合遺伝子導入装置は電気パルスにより細胞に瞬間的に穴を明け、DNAを取り込ませる装置である。こちらはそれほど技術的な難しさはなく、取扱いも簡単であった。遺伝子銃のような音もしないし、ヘリウムガスも必要ない。電極の露出部分をを短くすることでDNAの導入部分を小さく制限することが可能であり、胚の微小部分へDNAを導入するのに適しているとが分かった。既に動物胚にDNA取りこませ、強制発現させた報告があり評価の定まった機械あることが分かった。この遺伝子導入装置によりニワトリ胚にLacZ遺伝子および心筋のトロポニンIを強制発現用プラスミッドを導入した。トロポニンIは背部と肢芽の表皮に発現していることが示唆された。脳にも強く染まった部分があり、発現しているのかもしれない。さらに強力に発現するベクターを導入時期を変えて試みてみたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hidenori Uzawa: "Force-expression of cardiac troponin I in C2C12 skeletal myoblasts suppresses myoblast fusion and induces actin bundle network formation." Proc.Japan acad.73,Ser.B. 215-218 (1997)

  • [文献書誌] Masatoshi Komiyama: "The intracellular sorting of myosin essential light chain isoproteins in chicken fibroblasts." Proc.Japan acad.73,Ser.B. 219-222 (1997)

  • [文献書誌] Salma Begum: "Differentiation of muscle-specific proteins in chicken somites as studied by immunofluorescence microscopy." Cell Tissue Res.(in press). (1998)

  • [文献書誌] Homare Suzuki: "Exchangeability of actin in cardiac myocytes and fibroblasts as determined by fluorescence photobleaching recovery" Tissue Cell. (in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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