研究課題/領域番号 |
09557008
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
片野 由美 山形大学, 医学部, 教授 (70018696)
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研究分担者 |
高橋 英嗣 山形大学, 医学部, 助教授 (30206792)
石幡 明 山形大学, 医学部, 助手 (40232326)
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キーワード | 老化関連遺伝子 / 遺伝子クローニング / 心筋細胞 / differential display / ラット / ノーザンブロット解析 / 未知遺伝子 / RT-PCR |
研究概要 |
若齢ラットおよび老齢ラット心臓から抽出したRNAに対して、Differential Display Reverse Transcription-Polymerase Chain Reaction(DDRT-PCR)法を適用し、老化によって発現量の変動する遺伝子の特定を試みた. 方法:2-3カ月齢および24-27カ月齢の雄性Fischer344ラットの左心室からRNAをAGPC法により抽出し、3種類のOligo-dT-Anchor primerを用いてFirst strand cDNAを合成した.それらを基に、各々8種類のArbitrary primerとAnchor primerで[α^<32>P]dATP存在下でPCR反応を行い、反応生成物をDNAシークエンスゲル上で解析した.老化ラット心臓で発現量の異なる多数のバンドを切り出し、DNAの精製、T-vectorへのライゲーション、塩基配列解析を行った.得られたクローンをプローブとし、組織全RNAを用いたノーザンブロット解析により心臓での発現量の変化を検討した. 結果:シークエンスゲル上で分離されたPCR産物のうち、若齢ラット心臓に比較して老化ラット心臓で発現増加のみられるクローンを19個、発現の減少するクローンを66個選択した.それらのうち31クローンについて塩基配列解析を行ったところ、14クローンは未知遺伝子であった.既知遺伝子産物は、ミトコンドリア代謝関連物質、細胞表面糖蛋白質、細胞情報伝達関連物質、ミオシン重鎖サブタイプ等であった.DDRT-PCR法により、老化ラット心臓で発現増加のみられた未知遺伝子について解析中である.
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