研究課題/領域番号 |
09557021
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
北澤 理子 神戸大学, 医学部, 講師 (00273780)
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研究分担者 |
北澤 荘平 神戸大学, 医学部, 講師 (90186239)
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キーワード | 破骨細胞 / ストローマ細胞 / Differential Display / cDNAクローニング / 組織分子雑種法 / 閉経後骨粗鬆症 |
研究概要 |
破骨細胞形成において骨芽細胞系の果たす役割は、 1)骨髄造血系細胞〜破骨細胞系の増殖に必要な液性因子の供給、 2)破骨細胞の文化成熟に不可欠な直接接触を介する相互作用、 の2段階が想定される。本研究計画は2)の機序を解明するために、マウスストローマ細胞由来の破骨細胞形成因子の分離同定を目指す。 骨髄細胞とST2細胞との共存培養において、ストローマ細胞ST2の継代数依存的に破骨細胞形成が減衰することと、共存培養系における破骨細胞形成はステロイドホルモン(Vitamin D3+Dexamethasone)添加に依存することに着目し、ST2細胞の破骨細胞支持能と連動して発現が特異的に変化する遺伝子を解析した。 本年度においては、 1)Differential Display法を行って、P9とP16のST2細胞において発現の差異を示すとともに、特にP9のST2細胞においてVitamin D3+Dexamethasone投与に波のして有意の発現を示す分子種を分離し、塩基配列を決定した。 2)P9とP16のST2細胞の各々Vitamin D3+Dexamethasone処理の有無による4群の培養細胞より得たRNAを用いたNorthern blot法を行い、1)で得られた分子種をスクリーニングした。 3) 2)で得られた分子のcDNA及びgenomic DNAのクローニングを施行中である。 本研究において分離した遺伝子の、骨組織における発現を組織形態学的に評価する予定であつが、本年度は、硬組織を用いた組織分子雑種法に関して固定脱灰法・プローブ製作法など実験系の確立をめざし、その成果は内外の学会や学術誌に発表した。
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