研究課題/領域番号 |
09557036
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
梅津 和夫 山形大学, 医学部, 助教授 (10091828)
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研究分担者 |
渡辺 剛太郎 山形県, 科学捜査研究所, 研究官
佐藤 道比古 山形大学, 医学部, 助教授 (00135344)
湯浅 勲 鳥取大学, 医学部, 講師 (00093633)
山内 春夫 新潟大学, 医学部, 教授 (30134919)
鈴木 庸夫 山形大学, 医学部, 教授 (70004588)
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キーワード | CASPA法 / 型特異的プライマー / 塩基置換 / PCR法 |
研究概要 |
PCR法の出現によって微量あるいは腐敗した法医学的試料からも高度な個人識別が可能となった。しかし、ホルマリン固定試料や陳旧血痕などではDNAが低分子化し、PCRにより増幅しないことが少なくない。そこで今回、PCR法を適用できないような低分子化したDNAにも対応できるように,増幅産物を分析する従来法に対してプライマーを分析することによりDNA多型を検出する方法を開発した。本法をCASPA法(Consumed Allele-Specific Primer Analysis)と命名した。 CASPA法の原理はPCRにおいて消費されたプライマーの減少量を定量するものである。型に特異的なプライマーは蛍光色素(HEX,6-FAM,TET)によりラベルされ、PCR後DNAシーケンサ(310)で使用されず残ったプライマーを検出する。つまりプライマーが減少した場合は型特異的なプライマーに対応する塩基置換が存在する。本法の利点は蛍光色素を用いているので高感度なこと、増幅産物を見ていないので近接する塩基置換部位に多数のプライマーを同時に設定できること、分解の高度なDNAにも対応できることである。 本法をABO式血液型等のDNA鑑定に応用したところ、従来法以上に簡便に型判定が可能となった。今後、CASPA法が実際に広く活用されるように簡便なプロトコールの完成をめざす。
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