研究課題/領域番号 |
09557042
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
高津 光洋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60010089)
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研究分担者 |
北村 修 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70266609)
重田 聡男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80147321)
鈴木 直樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40147327)
高津 光洋 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60010089)
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キーワード | コンピュータグラフィクス / 法医病理 / 刺創 / 射創 / 画像解析 / 3次元画像 |
研究概要 |
昨年までに確立した、軟組織の損傷を認識し易い三次元表示法にさらに改良を加え、軟組織内の障害による空隙並びに亀裂を外部から観察しやすい表示法を開発することができた。またこれらの表示法がMRIだけでなく、CTの3次元データセットにおいても使用できるようにした。またさらに、今までの交通外傷を含む創傷屋病変部位の三次元表示法に加えて、刺創や射創の表示法を開発した。刺創の場合は摘出臓器をナイフで刺すことによって、射創の場合は動物の切断四肢に銃弾を打ち込むことによってモデルを作製し、これらからMRI,CTの三次元データセットを取得した。これらのデータを材料としてそれぞれの損傷構造の三次元表示に適した表示法の検討を行った。刺創部位の三次元表示法のためには、刺創開口部から造影剤を注入することにより損傷部位の周辺組織に対する明確化と創傷に伴う周囲の血管の断裂状況を明確に確認できるようにすることができた。 また、これらの創傷部位の定量的な解析の際に、必要な計測機能をシステムにもたせることにより、刺創の位置、深さ、方向を三次元画像上から得られるようにした。さらに射傷の場合はこれらの機能に加えて、損傷組織の分布、体積から、与えられた物理的エネルギーの方向、大きさを同定する手法を考案した。またこれらの解析結果は前述した物理モデル実験により、定量性の検証を行った。また、今までの研究により得られた画像データ群をデータベース化し、将来の研究のための検索が可能となるようにした。
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