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1998 年度 実績報告書

蛋白分解酵素阻害物質SLPIのマウス遺伝子の操作による気道炎症の修飾-とくに肝細胞増殖因子HGFの遺伝子発現への影響の検討に重点をおいて-

研究課題

研究課題/領域番号 09557054
研究機関東北大学

研究代表者

阿部 達也  東北大学, 加齢医学研究所, 講師 (70222651)

研究分担者 菊地 利明  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (10280926)
益田 賢一  帝人株式会社, 創薬第二研究所, 主任研究員
八重柏 政宏  東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (70261477)
キーワードプロテアーゼインヒビター / SLPI / マウス / 組み換えタンパク / 酵母 / 遺伝子ターゲッティング / ノックアウトマウス / 気道
研究概要

Secretory leukoprotease inhibitor(SLPI)にはプロテアーゼインヒビターとしての機能以外の抗炎症効果があることが最近報告されている。本研究計画ではSLPIの生理的機能とその治療への応用の可能性を検討する目的で,マウスSLPI遺伝子(前年度までにクローニングが完了,Kikuchi,T.,et al:Structure of the murine secretoryleukoprotease inhibitor(Slpi)gene and chromosomal localization of the human and murine SLPI genes.Am.J.Respir.Cell M0l.Biol.19:875-880,1998)を用い,1. マウスSLPIの組み換えタンパク(とその抗体)を作製すること
2. 遺伝子ターゲッテイングを行うこと
の2つを計画した。それぞれの計画において得られた成果は次のとおりである。
1. 外来遺伝子由来のタンパク質を分秘タンパクとして培養液中へ分秘する酵母用発現ベクターにマウス-SLPIcDNAを組込み,このベクターで酵母を形質転換し,マウスSLPIcDNAが導入された酵母を2クローン得た。
2. マウスSLPI遺伝子中の4つのエクソンをネオマイシン耐性遺伝子(neomycin phosphotranssferase)で置き換えたtargeting constructを作製した。
このほか,細菌性肺炎のマウス肺組織中でのSLPI遺伝子発現をin situ hybridizationで検討した(投稿準備中)。以上の成果をもとにした今後の研究計画は次のとおりである。
●形質転換した酵母の培養液,および菌体成分中のマウスSLPIタンパクの同定
●マウスSLPI遺伝子のtargeting constructによるmouse embryonic stem cell(ES細胞)の形質導入,および形質導入した細胞のクローニング

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Toshiaki Kikuchi: "Structure of the murine secretory leukoprotease inhibitor(Slpi)gene and chromosomal localization of the human and murine SLPI genes." Am.J.Respir.CellMol.Biol.19・6. 875-880 (1998)

  • [文献書誌] Tsutomu Sakuma: "ONO-5046 is a potent inhibitor of neutrophil elastase in human pleural effusion after lobectomy" Eur.J.Pharmacol.353. 273-279 (1998)

  • [文献書誌] 菊地 利明: "遺伝子の構造と局在から推定される好中球エラスターゼ阻害活性のredundancy" 厚生省特定疾患呼吸器系疾患調査研究班平成9年度報告書. 51-55 (1998)

  • [文献書誌] 貫和 敏博: "慢性気道障害防御機構としての分泌型白血球蛋白分解酵素阻害物質の遺伝子工学的研究" 平成9年度喫煙科学財団研究年報. 456-461 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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