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1997 年度 実績報告書

アポリポ蛋白質受容体の薬理刺激による細胞コレステロールの搬出促進と動脈硬化治療

研究課題

研究課題/領域番号 09557081
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

横山 信治  名古屋市立大学, 医学部, 教授 (10142192)

研究分担者 辻田 麻紀  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (10253262)
堂前 純子  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70227700)
伊藤 仁一  名古屋市立大学, 医学部, 講師 (60167260)
キーワードコレステロール / リポタンパク質 / 動脈硬化
研究概要

アポリポ蛋白質は細胞表面と反応し、細胞脂質からHDL粒子を新生する。この反応に対する薬理効果を検討するために、マウス腹腔マクロファージ及びマウス単球株化細胞RAW264を用いて、ヒトアポリポ蛋白質Alによる細胞脂質の搬出が観察された。腹腔マクロファージにPKC阻害剤(H7,スタウロスポリンなど)を作用させると、細胞燐脂質とアポAlによるHDL新生には大きな影響はないが、細胞コレステロールがHDLに組み込まれず、コレステロールに乏しいHDLが生成する。この時アポAlの細胞表面への結合には影響がなく、これは薬剤による細胞内コレステロールの特異的な輸送系の阻害であることが確かめられた。また、RAW264はそのままではアポAlに反応せずHDL新生が起こらないが、cAMPの刺激により反応性を獲得してHDLを生成することが見いだされた。これは細胞内コレステロールの輸送系の刺激ではなく、細胞表面のAl結合サイトの発現に依るものであることが明らかにされた。第二年度の研究に於いては、これらの阻害・刺激の条件を用いて細胞表面のアポリポ蛋白質結合サイトを同定し、その発現制御の機序を研究することとする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Qiangian Li, Maki Tsujita, Shinji Yokoyama: "Selective doten-regulation by protein kinase Ciuhibitors of apolipoprotein-mediated cholesterol efflux in macrophages" Biochemistry. 36. 12045-12052 (1997)

  • [文献書誌] Hidetoshi Kotake, Luis B.Agellon, Shinji Yokoyama: "Modification of the N terminal Cystein of plasma cholestery ester transfer protein selectirely inhibits triglyceride transfer activity" Biochim.Biophys.Acta. 1347. 69-74 (1997)

  • [文献書誌] Shinji Yokoyama: "Apolipoprotoin Mediated Cellula cholesterol Efflux" Biochim.Biophys.Acta. (in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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