研究課題/領域番号 |
09557089
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
谷口 茂夫 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50188380)
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研究分担者 |
野入 英世 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00301820)
中尾 彰秀 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10159056)
尾形 逸郎 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (80169169)
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キーワード | 腎障害の進行 / ロイユトリエンB4 |
研究概要 |
進行性腎障害は、原疾患の如何を問わず共通の病理組織学的帰結である糸球体硬化と尿細管間質の線維化によって成立する事は良く知られている。本研究はこのような線維化のメカニズムの解明を目的に企画した。当初、本研究で我々は、共同研究者の尾形がクローニングし、肝伊東細胞で強く発現し、type I proodigenの産生を増強することが確認された蛋白質(type I proodioagen C-proteinase enhnacer protein,PCPE)に着目し、腎糸球体、尿細管の線維化との関連の解明を試みた。まず、我々はPCPEが腎に発現しているかを検討するため、Westem blotおよび、Nortemblotによる検討を行った。培養メサンギウム細胞を用いて拐PCPE抗体でWestem blotを行ったところ、RCPEと思われるバンドが検出された。また同様に正常腎および慢性腎不全モデルである5/6腎摘ラット腎でも同様のバンドが検出された。しかし、その後の詳細な検討で、これらのバンドは抗体の特異性に問題があり、他の蛋白のバンドであることが確認された。また、培養メサンギウム細胞、正常腎、5/6腎摘ラット腎でNorthem blotをおこなったが、RCPEのmRNAは検出されなかった。これらの結果よりPCPEが腎において線維化に関与している可能性をこれ以上追求することを断念した。新たな目標として腎障害の進行に関するleukotriene B4(LTB4)の果たす役割の検討を行った。まず、LTB4の拮抗薬が高脂血症による腎障害を抑制することを報告した。また、その産生酵素であるleukotriene A4hydraseのmRNAの腎内分布を検討し報告した。
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