研究課題/領域番号 |
09557091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
冨田 公夫 熊本大学, 医学部, 教授 (40114772)
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研究分担者 |
曽我部 啓三 藤沢薬品工業(株), 探索研究所, 主任研究員
野々口 博史 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (30218341)
岩岡 大輔 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (30184857)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 本態性高血圧症 / エンドセリン変換酵素 / SHR / Na再吸収 / 遺伝子発現 / エンドセリン / 受容体拮抗薬 |
研究概要 |
初年度は、本態性高血圧症の動物モデルであるSHRにおいて糸球体、尿細管におけるエンドセリン変換酵素たんぱく、およびエンドセリン変換酵素mRNAについて検討した。4週のSHRでは糸球体のエンドリン変換酵素mRNAは変化がなかったが、近位尿細管、ヘンレループ、髄質内層集合尿細管のエンドセリン変換酵素mRNAが上昇していた。12週においては糸球体のエンドセリン変換酵素mRNAおよび近位尿細管、ヘンレループのエンドセリン変換酵素mRNAが上昇していた。これらより高血圧発症前より尿細管でのエンドセリン変換酵素活性上昇していることがわかり、尿細管からのNa再吸収亢進が高血圧発症に関与している可能性が示された(Hypertension,1997)。 2年度は、エンドセリン変換酵素はなににより調節を受けていて、SHRではなぜ亢進しているのであろうかという問題に対し、血管内皮細胞を用いて直接的に検討した。培養血管内皮細胞にエンドセリンを作用させるとECE-1mRNAの発現は3時間目頃より低下し始め、6時間目に有意に減少した。この変化はエンドセリンA型受容体拮抗薬の存在下においても認められておりエンドセリンA型受容体は関与していない。エンドセリンB型受容体拮抗薬の存在下においては、この変化は消失しており、このエンドセリンによるECE-1mRNAの発現の抑制はエンドセリンB型受容体を介していると思われた(Circulation,1998)。私達の成績はSHRではエンドセリン自身によるnegative feedbackの調節機構に異常があり、エンドセリン産生が抑制されず過剰に産生されているため血圧が上昇してしまう可能性を示唆している。
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