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1998 年度 実績報告書

遺伝子銃を用いた癌細胞死誘導遺伝子・抗腫瘍免疫誘導遺伝子導入による癌の遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 09557094
研究機関東北大学

研究代表者

砂村 眞琴  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10201584)

研究分担者 島村 弘宗  東北大学, 医学部・附属病院, 助手
渋谷 和彦  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70260429)
濱田 洋文  癌研究会, 癌化学療法センター, 部長
佐藤 正明  東北大学, 工学部, 教授 (30111371)
キーワード遺伝子銃 / 遺伝子治療 / IL-12 / 血管新生 / 腫瘍免疫 / 細胞死 / P53
研究概要

遺伝子銃を用いた癌治療を行うために、どのような遺伝子を用いることが治療戦略の上で有用であるかを検討した。
抗腫瘍免疫反応の誘導
既に、IL-12遺伝子を導入した線維芽細胞を用い、腫瘍抗原特異的な抗腫瘍免疫反応が誘導できることを確認した。この研究成果は雑誌Surgeryに掲載されることが通知されている。
腫瘍血管親生抑制
1)膵癌細胞にレトロウイルスベクターを用いてIL-12を発現させたところ(PK/IL12)、膵癌細胞の免疫不全マウスにおける増殖が著しく抑制された。2)PK/IL12の腫瘍血管新生を免疫不全マウスの背部に作製した透明窓で観察したとごろ、血管新生が有意に抑制された。この成果は雑誌pancreasに投稿中である。3)この血管新生抑制作用の機序を検討したところ、膵癌細胞におけるbasic FGFとVEGFの発現が抑制されており、特にbFGFの発現低下が顕著であった。また、IP-10の発現が誘導されていた。このIL-12による血管新生抑制作用は抗IFN-γ抗体の投与により減弱した。
53遺伝子導入による細胞死の誘導
アデノウイルスベクターを用いて癌抑制遺伝子のp53を膵癌細胞に導入した。膵癌細胞の種類によりp53に対する感受性が異なり、発現が少ない場合にはp53に抵抗性を示す細胞が認められた。
遺伝子銃によるLacZ遺伝子導入
LacZのcDNAを金粒子に付着させ、これを弾丸として膵癌細胞にLacZ遺伝子を導入した。染色によりLacZの発現が確認できたが、その発現はアデノウイルスベクターに比較すると軽度であった。このため少量の産生で抗腫瘍効果が得られる遺伝子が遺伝子銃に適していると考えられる。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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