研究課題/領域番号 |
09557095
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 正 大阪大学, 医学部, 教授 (40028569)
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研究分担者 |
山東 勤弥 大阪大学, 医学部, 助手 (40252671)
和佐 勝史 大阪大学, 医学部, 助手 (10240467)
高木 洋治 大阪大学, 医学部, 教授 (40154760)
西村 恒彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
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キーワード | 栄養評価 / 同時・非破壊測定法 / 生体内総窒素量 / 生体内総酸素量 / 生体内総炭素量 / 生体内総蛋白量 / 生体内総脂肪量 / 生体内総水分量 |
研究概要 |
本研究の目的は、生体中性子励起分析法(In vivo Neutron Activation Analysis)の装置をNew ZealamdのAuckland大学物理学科のMitra博士、Garrett Wolff Associates会社のGarrettおよびWolff両博士の研究チームとの共同研究で開発試作して日本に初めて導入し、次いで本装置による生体内総窒素量、総酸素量、総炭素量の同時・非破壊的測定法の確立を行なうことをとした。 今年度は、New Zealamdで本装置の試作、データ処理分析用コンピューターソフトの開発および装置の調整を行ない、その後化学物質(水、パラフィン、尿酸溶液)と牛挽肉を用いた基礎的な以下の実験を行なった。 1)測定誤差などの分析上の装置の性能確認のための基礎データの収集 2)安全性、精度と感度の向上を目的とした適正測定条件の確立 結果:1)中性子の出力を〜10^5/nsに設定で、種々の化学物質の測定を行なった結果、ガンマー線エネルギー4〜7MeVの範囲内に、窒素、酸素、炭素のそれぞれ独立した3つの高いピークをもつガンマー線スペクトラムが得られた。 2)中性子出力〜10^5/ns、照射時間1時間で、挽肉(28kg)を測定した結果、総被爆線量は約0.02mSvであり、総窒素量、総酸素量、総炭素量のそれぞれの変動係数(CV)は、18.6、2.8、4.6%であった。照射時間10時間では、被爆線量は約0.2mSvであり、それぞれの変動係数(CV)は、5.9、0.9、1.56%であった。胸部レントゲン写真撮影時の被爆線量と同程度(10時間照射)もしくはそれ以下(1時間照射)の結果が得られた。
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