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2000 年度 実績報告書

ヒト培養皮膚細胞を用いた人工内分泌器官の作製

研究課題

研究課題/領域番号 09557096
研究機関東海大学

研究代表者

猪口 貞樹  東海大学, 医学部, 助教授 (60160008)

研究分担者 安藤 潔  東海大学, 医学部, 講師 (70176014)
島村 和男  東海大学, 医学部, 助教授 (00119679)
キーワードウィルスベクター / 遺伝子導入 / 培養皮膚 / 糖尿病
研究概要

昨年までに、レトロウイルスベクターによる遺伝子導入細胞を高純度で得ることに成功したが、この細胞は移植後の生体内における遺伝子発現が不安定であることが判明した。原因としてLTRのメチル化、silencingなどによる遺伝子発現の低下が考えられる。そこで本年度は、LTRを改変し発現低下を抑制したレトロウイルスベクター(MSCV)にenhanced GFPを組替えたレトロウイルスベクターを作製し、ヒト培養表皮細胞を用いて同様の感染実験および移植実験を行った。ウイルス感染細胞をFACSにて精製し、30%前後のGFP陽性細胞を得た。これをSCIDマウス皮下に移植して、GFP免疫染色を行ったところ、従来のレトロウイルスベクターと同様に、移植4週間後には導入遺伝子の発現が観測できなかった。
以上からMSCVを用いてもレトロウイルスによる遺伝子導入細胞の生体内における発現低下を制御するのは困難であり、レトロウイルスによるヒト表皮細胞への安定的遺伝子導入および生体内での発現安定化には問題点が多いと考えられた。そこで、最近開発されたレンチウイルスベクターの供与を受け、さらに検討を行った。本ウイルスベクターは、HIVのエンベロープをVSV-Gに変換したベクターで、CMVプロモーターの下流にGFPを組替えたものである。本ウイルスベクターをヒト培養表皮細胞に感染させたところ、約10%の細胞がGFP陽性となった。また、in vitroにおける遺伝子発現の安定性が確認された。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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