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1999 年度 実績報告書

アンチセンスによる繊維化制御下増殖型肝細胞移植による肝硬変に対する新治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09557100
研究機関東北大学

研究代表者

大河内 信弘  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40213673)

研究分担者 土井 秀之  東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (90188839)
田口 喜雄  東北大学, 留学センター, 教授 (70004885)
里見 進  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00154120)
関口 悟  東北大学, 医学部・附属病院, 助手
織井 崇  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20282048)
キーワード肝硬変 / アンチセンス / 肝切除 / 増殖性肝細胞
研究概要

今年度は以下にのべる結果を得た。1.肝線維化制御法の確立のための基礎実験として、肝線維化モデルの作成を行った。マウスでは線維化は生ずるが、肝細胞障害が著名となり、硬変肝のモデルには適したものができなかった。ラットではジメチルニトロソアミンの間歇投与により肝実質細胞障害の少ない、かつ線維化の著名なモデルを作成する事ができた。本モデルにおける硬変肝の程度につき形態的な面からだけではなく、生化学的な面から特にヒアルロン酸の変化から検討し、肝硬変のモデルとして適当であることを明らかにした。2.増殖性肝細胞の作成として、レーザー光を用いた新しい細胞融合装置を試作し、細胞融合のための至適条件を求めた。細胞融合率は 2%と従来の方法にくらべて、100〜1000倍の融合率であり、本法を用いてマウス・ミエローマ細胞と肝実質細胞のハイブリドーマ作成に成功した。この細胞は増殖力が旺盛であり、現在細胞機能として肝実質細胞といえるかどうかを検討したが。形態学的には肝細胞と判断してよいが、機能的には肝細砲といえず、現在胎児幹細胞と肝細砲との融合実験を進めている。。3.遺伝子による細胞機能制御法の開発として、HVJリポゾーム封入の mRNAの効果をKupffer細胞を用いて検討した。その結果36塩基のTNFのアンチ・センスを用いると、Kupffer細胞のTNF産生を40%まで低下させることが可能であった。4.1の肝硬変モデルを用いて肝切除を行い、肝細胞増殖因子であるHGFとTGFbの拮抗薬の持続門脈内投与効果を検討した。その結果HGF は残存肝増殖促進に働いたが、TGFbの拮抗薬はその効果が全く認められず、両者を併用するとHGFの効果が抑制された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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