研究課題/領域番号 |
09557114
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
兵頭 明夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (40167606)
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研究分担者 |
瀬和 信吾 (株)カネカメディックスシラスコン, 事業部開発部, 研究員
能勢 忠男 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (10009699)
榎本 貴夫 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (10134230)
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キーワード | 脳波 / 難治性てんかん / 脳血管内手術 / 血管内導出電極 / 深部脳波 |
研究概要 |
<目的>以下の点を明らかにすべく、本研究を行った。 (1)脳血管内脳波に用いる新しい血管内導出電極の開発; 脳血管内脳波に用いる新しい血管内導出電極として必要な点は、脳血管の目的とする部位に安全に留置できること、ピンポイントの脳は収集領域で2点以上の多極誘導が可能な電極であること、取り扱いが容易なこと、などであるが、以上の点を考慮して新しい血管内導出電極を作製する。 (2)新しく作製した血管内導出電極の実験的検討 (3)新しく作製した血管内導出電極の臨床的検討 <結果> *脳血管内脳波に用いる新しい血管内導出電極の開発と物理的電気的性状の検討 以下の方法で脳血管内脳波に用いる新しい血管内導出電極を作製した。 1)脳血管内カテーテルとして用いられている樹脂チューブ上に金微粒子と樹脂バインダーと溶剤からなるディスパージョンをコーティングし,カテーテル上の金の導電性皮膜を形成する。 2)エキシマレーザーにより幅100μmで金の皮膜をチューブの長手方向にレーザーアプレーションにより絶縁ラインを形成する。 3)樹脂ディスパージョンをコーティングし外装絶縁コーティングを行う。 以上の方法で作製した血管内導出電極の抵抗を電気的に測定し、電極としての電導性が十分であるかを確認した。電気抵抗は脳血管内脳波を測定するに十分であったが、現時点で最大1メートルの長さのものしか作製できず、臨床応用までは進まなかった。 <次年度の課題> 本年度の研究結果として作製された脳血管内脳波に用いる新しい血管内導出電極を、臨床応用可能な150cmの長さまで作成可能とし、その電極を用いて実験的、臨床的検討を行う。基本的には本年度の研究により実現可能性は確認されており、十分に達成可能な課題であると思われる。
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