研究概要 |
平成9年度においては以下の実績を上げた. 1)18-OH-F標品の大量調製 我々の既報の方法で,18-OH-Fの結晶10グラムの調製に成功した. 2)アミノ誘導体合成およびアクリジニウム標識 アクリジニウム標識を効率的に行うことができるハプテンを合成する目的で,18-OH-Fアミノ誘導体を合成する試みを行い成功した.これに対して,化学発光物質であるアクリジニウムエステルN-ヒドロキシスクシンイミドを反応させることにより,18-OH-Fアグリジニウムエステル標識体を得た. 3)抗18-OH-Fモノクロナル抗体の大量調製 既報のクローンを大量に培養することによりモノクロナル抗体を大量に得た. 4)全自動化学発光イムノアッセイ装置へのインストール 現在,その最終段階にある. 5)酵素免疫測定のゲルマトリツクスへの移行 抗体のゲルマトリックスへの固定化の基礎実験に成功した. 6)ゲルマトリックス酵素免疫測定法のパッケージ化 現在検討中である. 以上のように,ほぼ予定どおり研究計画は進行しており,平成10年度の臨床応用に向けて進んでいる.
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