研究課題/領域番号 |
09557145
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩本 資己 大阪大学, 歯学部, 講師 (80203644)
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研究分担者 |
樋口 義信 中外製薬株式会社, 研究員
山口 朗 昭和大学, 歯学部, 助教授 (00142430)
中島 和久 大阪大学, 歯学部, 助手 (90252692)
岩本 容泰 大阪大学, 歯学部, 講師 (30223431)
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キーワード | ヘッジホッグ / 骨格形成 / 軟骨形成 / 軟骨細胞 / 骨芽細胞 / 硬組織 |
研究概要 |
1.リコンビナントヘッジホッグ蛋白の作成および精製方法の確立 ソニックヘッジホッグ蛋白(Shh)のリコンビナント標品(rShh-N)作成および精製の方法を確立した。本標品はニワトリ肢芽の重複肢誘導能を保持していた。また、軟骨細胞への分化誘導能において、ニワトリN末端のソニックヘッジホッグをコードする遺伝子を導入した線維芽細胞の培養上清と同等の活性を保持していた。本標品を用いて、rShh-Nが軟骨細胞への分化誘導能を保持すること、その作用はBMPにより増強されることを確認した。 2.Shh-Nによる骨形成促進機構の解析 1)軟骨細胞の増殖および分化に及ぼすShh-Nの作用の検討:ニワトリ18日胚の胸骨より成長軟骨細胞を分離したのちRCASレトロウイルスベクターを用いてShh-N遺伝子を導入し、Shhの軟骨細胞の増殖、基質形成能、および最終分化能に対する作用を調べた。その結果、Shh-Nは軟骨細胞に対して、著明な影響を与えないことが明かとなった。 2)骨芽細胞の分化機能に及ぼすShh-Nの作用の検討:ニワトリ胚頭蓋骨より分離した骨芽細胞にRCASレトロウイルスベクターを用いてshh-N遺伝子を導入し、Shh-Nの骨芽細胞の分化機能発現に対する影響を検討した。その結果、Shh-Nは骨芽細胞の分化機能発現を安定化させること、さらに、分化機能発現を亢進させ、石灰化を促進することを明らかにした。
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