研究概要 |
前年度に設計・試作した各構成機器に基づき、本年度は以下の様な研究を行った。 1.プロトタイプ機の製作 前年度に設計・試作した各構成部(フィルム包装ストリッパー、フィルム自動搬送部、自動現像機、レーザースキャナー)を統合したプロトタイプ機を作製した。プロトタイプ機の性能はおおむね良好で、レーザースキャナーによる読み取り階調度は8,10,12bitの3段階、サンプリングピッチは40,80,160μmの3段階切り替えが可能である。口内法画像は40μm、パノラマ画像は80μmのピッチを用いる予定である。自動現像装置には現像液などの補充機構が大量処理には必要で今後改良が必要であるが、読み取り速度、最終的なモニター画面における画質は臨床的に充分と判断された。 2.画像処理・ファイルサーバー用のソフトウエアの開発。 患者IDカードのデータと画像データとの結合、撮影部位の同定、撮影オーダリングシステムとデータとの照合をDICOM3.0 Sup.32に基づいて自動的に行うソフトウエアを開発した。口内法画像は患者毎に16枚までの画像を読み取り、部位情報を画像毎に付てサーバーに転送する方式である。部位情報の入力画面、画像表示配列は良好で、患者数も25人までの登録を可能にした。サーバーはviewerとしての機能を持ち、ここから画像検索、表示、画像処理、画像計測ができる。
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