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1998 年度 実績報告書

高い骨形成誘導能を有する細胞接着分子コーティングインプラントの新開発

研究課題

研究課題/領域番号 09557157
研究機関広島大学

研究代表者

赤川 安正  広島大学, 歯学部, 教授 (00127599)

研究分担者 小村 育弘  広島大学, 歯学部附属病院, 助手 (70284213)
津賀 一弘  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (60217289)
細川 隆司  広島大学, 歯学部, 助手 (60211546)
和田本 昌良  広島大学, 歯学部附属病院, 講師 (70231040)
キーワードインプラント / チタン / ハイドロキシアパタイト / 骨芽細胞 / RGDペプチド / 細胞接着 / 接着分子
研究概要

我々は、既存のインプラントの持つ臨床上の問題点を克服するため,高い骨形成能を有する細胞接着分子コーティングインプラントの開発を進めることを目指し研究を進めてきた.すなわち,ヒト骨肉腫由来の株化骨芽細胞であるHOSを用いて,骨芽細胞のチタンおよびハイドロキシアパタイトに対する特異的接着の機序を解明することを目的とし,まずHOSの両材料への接着に特異的因子として働いていると推測される血清の役割を明確にし,続いてHOSの両材料への接着に関与する特異的因子の相違の有無について検討したところ,以下の結果を得た.
1. 骨芽細胞のハイドロキシアパタイトおよびチタンに対する特異的接着には血清成分の存在が不可欠であった.
2. ハイドロキシアパタイトに吸着する蛋白はチタンのそれと比較して約60倍量であり,SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により,50kD以下の領域において両材料に吸着する蛋白の様相が異なることが明らかになった.
3. RGDベプチドを用いて阻害実験を行った結果,骨芽細胞のハイドロキシアパタイト上での伸展にはRGDペプチド含有蛋白が関与するが,一方チタン上での伸展には同蛋白よりもむしろ他の接着分子が関与していることが明らかになった.
本研究により得られた知見により,高い骨形成誘導能を有する細胞接着性分子コーティングインプラントの開発への道が開けることと思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Okamoto et al.: "RGD peptides regulate the specific adhesion scheme of osteoblasts to hydroxyapatite but not to titanium" Journal of dental research. 77・3. 481-487 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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