研究課題/領域番号 |
09557160
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
茂木 克俊 東北大学, 歯学部, 教授 (60013984)
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研究分担者 |
鈴木 治 日揮(株)技術開発本部, 副主任研究員
笹野 泰之 東北大学, 歯学部, 助手 (30196191)
鎌倉 慎治 東北大学, 歯学部, 助手 (80224640)
加藤 文度 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60204492)
加賀山 學 東北大学, 歯学部, 教授 (60004610)
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キーワード | 骨 / 骨形成 / 骨修復 / 燐酸オクタカルシウム / 燐酸カルシウム |
研究概要 |
実験材料として燐酸オクタカルシウム(OCP)をLeGerosの方法に基づいて合成し、300-500μm径に整粒した.ラット頭蓋冠に作製した部分骨欠損モデルを用いてOCPを埋入し、経時的に標本を採取し、骨形成促進の有無についてX線学的、組織学的に検索を行った.そして同部分骨欠損モデルにOCPを埋入すると骨形成が促進されることや連続切片やオステオカルシンを用いた免疫組織化学的検索によりOCP周囲の新生骨の一部はOCPを核として形成される可能性があることが示された.これらの成果を第15回国際ICOB、第16回骨代謝学会、第43回日本口腔外科学会総会で発表した. 次年度以降は更に実験動物として購入したビーグル犬を用いて両側下顎骨休部に嚢胞腔を想定して設備備品として購入した電動モーターシステムを用いて骨欠損を作製し、その後、標本作製およびX線学的、組織学的な検討を行う予定である.OCPの臨床応用が可能となれば、顎骨再建時の骨補填、口蓋裂患者の骨欠損、あるいは萎縮歯槽堤や歯周病、顎骨内良性腫瘍や嚢胞に起因する骨欠損に対してへの利用が期待できる.今後、骨補填材としてのOCPの有用性についてさらに追及する計画である.
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