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1998 年度 実績報告書

病変部蛍光イメージ自動識別機能付き近紫外線励起固有蛍光診断装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09557166
研究機関浜松医科大学

研究代表者

橋本 賢二  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60094166)

研究分担者 平野 達  (株)浜松ホトニクス, 第2設計部
山口 万枝  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (40200612)
山田 一郎  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (10303570)
福田 廣志  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90156787)
キーワード病変イメージング蛍光診断装置 / 口腔悪性腫瘍 / 前癌病変 / 白板症 / 遠隔地診療
研究概要

病変イメージング蛍光診断装置FLP-700(浜松ホトニクス社製)を開発した.装置は,橋本ら,村井らが開発した近紫外線励起固有蛍光診断装置をもとに,同装置の1)診断患部を診断時に記録できない,2)装置が大きくベットサイドでの診断が困難,などの欠点を改良したものである.装置は,4チャンネル気管支内視鏡,光源部,光学系検出部,画像制御部,画像処理部より構成され,これら装置を570X1790X750mmの可動製のシステムラックに内蔵しており患者ベットサイドでの診断が可能になっている.今回の研究において,悪性腫瘍は628nmと668nmに特徴的な蛍光皺形を認めた.対象部は,特徴的な蛍光波形は認めず,蛍光強度において腫瘍部と対象部は顕著な差異を認めた.前癌病変である白板症においては,悪性腫瘍とその蛍光波形は,対象的であり658nmに極大を認めた.蛍光強度において,悪性腫瘍症例に比べ対象部との差は少なかった.本装置は従来の装置と同様の精度での診断の可能性が示唆された.しかし,蛍光強度は診断に光を利用するため診断面と診断ブローブとの距離や角度に大きく左右され蛍光強度値に再現性をもとめることは困難であった.今回装置を小型化し移動可能にしたことより癌検診にも対応できるようになり,データファイリングに汎用性の高いフォーマットを採用したことで通信ネットを利用したオンラインでの対診も可能で,遠隔地での診療にも対応できる.本装置は,励起光の導光路を外部挿入にした.これにより診断に様々な励起光を使用でき,最近の研究による齲蝕歯の蛍光診断や,研究中である反射光を利用した口腔顎顔面病変の診断に対しても応用が可能である.今後症例をかさね,さらなる改良もおこなって行く.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村井睦彦 他3名: "歯科口腔外科よりみた最近のレーザー応用・口腔偏平上皮の固有蛍光診断" 日本レーザー医学会雑誌. 20巻・1号. 39-46 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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