研究課題/領域番号 |
09557167
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 悦秀 大阪大学, 歯学部, 助手 (00231639)
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研究分担者 |
南 克浩 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
菅原 利夫 岡山大学, 歯学部, 教授 (10116048)
作田 正義 大阪大学, 歯学部, 教授 (00028755)
塚本 雄一 大阪大学, 歯学部・附属病院, 教授
三島 克章 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60304317)
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キーワード | 口腔・顎・顔面 / 3次元形状計測 / 口唇裂 / 手術ナビゲーター |
研究概要 |
1.術中の操作性を向上させるためのハードウェア設計と制作 平成9年度、10年度に理論的な設計を行い、顔面石膏模型および覚醒状態の患者データを用いて、データ採取後の処理および評価方法を確立してきた。平成11年度は本システムを臨床応用すべく、現在使用中のレンジファインダーを実際に患者顔面上に懸架して計測を試みた。しかしながら、この装置の重量が8kgある(導入当時最軽量)ため、種々の懸架装置を検討したが、落下等の危険を完全に排除できないことがが判明し、現状では装置の落下等が生じても患者に危害を及ぼさない、限定された方向からのデータ採取のみとした。手術ナビゲーターの臨床応用には200g程度の軽量機種が必要である。 2.手術ナビゲーターの詳細設計 平成9年度、10年度に引き続いて詳細設計を行い、顔面にオーバーハングの少ない乳幼児用の形状評価システムを完成させた。形状評価のための特徴点抽出は現状では半自動で、術者以外にナビゲーションシステムのオペレータが必要である。また、データ採取角度の設定、再現性、精度も検討し、臨床使用上問題がないことを明らかにした。これにより、乳幼児に対する唇裂一次手術についてはナビゲーションシステムのプロトタイプの開発を完了した。 3.ナビゲーターのアルゴリズム開発・改良 顔面にオーバーハングの多い成人では複数方向からのデータ採取が必要である。これについては、コンピュータ上で複数のデータを重ね合わせる統合システムを完成させた。
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