研究課題/領域番号 |
09557178
|
研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
服部 征雄 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (40126545)
|
研究分担者 |
小松 かつ子 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 助教授 (50225570)
門田 重利 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (90115163)
済木 育夫 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (80133776)
渡邊 裕司 富山医科薬科大学, 和漢薬研究所, 教授 (10012642)
|
キーワード | エピカテキン ガレート / サイコサポニン / 腸内細菌 / Eubacterium / Bifidobacterium / β-グルコシダーゼ / β-フコシダーゼ / 柴胡 |
研究概要 |
1.腸内細菌による(-)Epicatechin 3-O-gallateの変換 (-)Epicatechin 3-O-gallateは腸内細菌により種々の代謝物に変換されることを明らかにした。特に、フラバノールの最初の反応はC環の開裂から始まることを初めて明らかにした。生体内でこれら化合物が抗酸化作用を示し、腎疾患時に生成される種々の腎毒性物質の生成量を減少させることが考えられる。 2.柴胡に含まれるサイコサポニンの腸内細菌による代謝を検討し、ヒト糞便からサイコサポニンをステップワイズに加水分解する菌種を単離、同定した。これらはEubacterium SP-44,Bifidobacterium SP.Saiko-1,Saiko-2と命名した。これらのうち、特に強い活性を有していたEubacterium SP-44から、サイコサポニンの加水分解に関与する酵素を精製した。これらはβ-グルコシダーゼ、β-フコシダーゼの一種であるが、通常のこれら酵素はサイコサポニン、プロサイコサポニンを水解しないことから新しいタイプの酵素と考えられる。
|