研究課題/領域番号 |
09557196
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小澤 孝一郎 広島大学, 医学部, 教授 (10211822)
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研究分担者 |
内藤 正幸 オリンパス光学工業株式会社, 第2開発部, 課長(研究職)
田村 敦司 広島大学, 医学部, 講師 (30261225)
升島 努 広島大学, 医学部, 教授 (10136054)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 2焦点面同時観察カラー顕微鏡 / 開口放出 / 細胞内カルシウム濃度 / 膵β細胞株MIN6細胞 / RBL-2H3細胞 / インスリン分泌 / 臨床薬学 |
研究概要 |
レーザースペクトロ分子顕微鏡の開発と細胞分子・機能解析への応用を試み、以下の実績を得た。 1.マルチフォーカス立体カラーデジタルビデオ顕微鏡の開発と細胞応答解析への応用 平成9〜11年度の本研究により、倒立型顕微鏡(本研究設備品費)、ビームスプリッター、ミクロメーター型Z軸ステージ(自作)、冷却カラーデジタルカメラ(本研究設備備品費)高画質業務用ビデオデッキ、リアルタイム画像解析用コンピュータ(本研究設備備品費)を組み合わせた焦点面同時観察カラースベクトル顕微システムの開発に成功した。 2.膵臓β細胞インスリン放出機構の解明 血糖値維持において重要な役割を果たしている膵臓β細胞からのインスリンの放出機構を、膵臓β細胞株(MIN6)と上記1で開発したシステムを用い解析した。その結果、従来は細胞膜電位の上昇により細胞外からのカルシウム流入が引き起こされ、結果的に細胞内カルシウム濃度が上昇すると考えられていたが、細胞内ストアーからのカルシウム放出が引き金となり細胞外からのカルシウム流入を誘導している等の細胞内カルシウム濃度変化とインスリン分泌との詳細な相関関係を明らかにした。 3.RBL-2H3細胞におけるヒスタミン含有顆粒の動態と細胞内カルシウム変化の3次元解析 上記1で開発したシステムを用い、アレルギー反応時に重要な役割を果たしているマスト細胞(RBL-2H3細胞)でのヒスタミン含有顆粒の動態と細胞内カルシウムの変化の3次元解析を試みた。その結果、細胞膜直下の小胞体と細胞膜との間でのカルシウム濃度の上昇が、抗原抗体刺激時の開口放出に必須であること等を発見した。 4.臨床薬学分野への応用 上記1のシステムの臨床薬学分野への応用を目指し、まず集中治療室等の臨床現場での活動を開始し、その中での薬剤師ならびに薬学の役割と位置づけを提言した。 現在、臨床薬学分野へのより広範な応用を試みている。
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