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1997 年度 実績報告書

Gaucher病に対する造血幹細胞を標的とした遺伝子治療

研究課題

研究課題/領域番号 09557207
研究種目

基盤研究(B)

研究機関日本医科大学

研究代表者

島田 隆  日本医科大学, 医学部, 教授 (20125074)

研究分担者 右田 真  日本医科大学, 医学部, 助手 (50256963)
山本 正生  日本医科大学, 医学部, 教授 (60089662)
キーワードGancher病 / 骨髄ストローマ細胞 / フィブロネクチン
研究概要

Gaucher病は常染色体劣性遺伝の疾患で、リソソーム酵素のうちの一つのグルコセレブロシダーゼの欠損により、その基質であるグルコセレブロシドが、網内系細胞に蓄積する脂質蓄積疾患である。造血幹細胞とは自己再生能と多分化能を有する細胞であり、本疾患の恒久的治癒を目的とする遺伝子治療の理想の標的細胞と考えられている。今回は造血幹細胞への遺伝子導入効率を上げる試みとして、CD34陽性細胞にベクターを導入する際、骨髄ストローマ細胞(St.)や細胞外マトリックスであるフィブロネクチン(Fib.)を併用することの有用性を検討した。CD34陽性細胞にサイトカイン(IL-3,IL-6,SCF)刺激下において、St.またはFib.上に4日間連続でウイルスベクターを導入した。メチルセルロースを用いた造血コロニーアッセイの結果、造血前駆細胞への導入効率はSt群,Fib群は、各々21.6±5.2%,22.2±3.9.%と同等であったが、長期骨髄再構築能を有するLTC-IC(Long Term Culture Initiating Cells)への導入効率はSt.群が18.1±2.1%に対し、Fib.群は4.2±5.9.%と低値であった。以上のことから、恒久的治癒を目的とする造血幹細胞への遺伝子導入にはサイトカインとともに骨髄ストローマ細胞の併用が重要と考えられた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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