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1997 年度 実績報告書

HLAクラスI高精度DNAタイピングシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 09557215
研究機関東京大学

研究代表者

徳永 勝士  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40163977)

研究分担者 山根 明男  湧永製薬, バイオ研究室, 室長
十字 猛夫  日本赤十字社, 中央血液センター, 所長
土屋 尚之  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60231437)
キーワードDNAタイピング
研究概要

本研究の目的は、1)日本人および他のアジア系集団に存在するHLAクラスI(A,B、C)の新たな対立遺伝子の塩基配列決定と、2)簡便かつ高精度なDNAタイピングシステムの確立である。1)の新たな対立遺伝子については、まず、日本人におけるHLA-B22グループの多型解析から5種の対立遺伝子を確認して塩基配列を決定したところ、そのうちB^*5504とB^*5603は新たな対立遺伝子であった。次にB27グループの解析から新たにB^*2711を見出し、その塩基配列を報告した。さらにCw2グループから新たに見出したCw^*1702の塩基配列を決定して報告した。また、単一塩基置換によって生じたHLA-Bの発現欠損遺伝子B^*1526Nについても報告した。2)のDNAタイピング法の確立については、HLA-B22グループおよびHLA-C座の全ての対立遺伝子を判別できるPCR-SSCP法のシステムを確立し報告した。さらにクラスIの中で、A2グループ、A26グループ、およびB61グループが日本人では異質性を示す、すなわち複数の対立遺伝子を含むことから、これらを簡便に判別できるPCR-MPHプレートを開発した。このタイピングシステムはすでに非血縁骨髄移植のためのHLA遺伝子適合性試験に採用されている。このように開発された方法を用いて、日本人の集団試料についてHLA-A、B、C遺伝子を全て塩基配列のレベルで解析し、その遺伝子およびハプロタイプ頻度を報告した。
HLAクラスI
HLA-A
HLA-B
HLA-C

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Wang,H.: "A novel allele,Cw^*1702 with serological Cw2 specificity." Tissue Antigens. 49・2. 183-185 (1997)

  • [文献書誌] Bannai,M.: "Five HLA-B22 group alleles in Japanese." Tissue Antigens. 49・4. 376-382 (1997)

  • [文献書誌] Hasegawa,T.: "Novel HLA-B27 allele(B^*2711)encoding an antigen reacting with both B27 and B40 specific antisera." Tissue Antigens. 49・6. 649-652 (1997)

  • [文献書誌] Tokunaga,K.: "Sequence-based association analysis of HLA class I and II alleles in Japanese supports conservation of common haplotypes." Immunogenet.46・3. 199-205 (1997)

  • [文献書誌] Wang,H.: "A high resolution genotyping method for HLA-C alleles and possible sharedHLA-C-B haplotypes between Japanese and Caucasians." Tissue Antigens. 50・6. 619-625 (1997)

  • [文献書誌] 中野浩美: "PCR-MPH法によるHLA-A2、A26およびB61対立遺伝子のタイピング." MHC. 3・3. 205-211 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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