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1997 年度 実績報告書

酸化リポ蛋白のエピトプ解析と自己抗体の測定原理に関する研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 09557216
研究機関新潟大学

研究代表者

岡田 正彦  新潟大学, 医学部, 教授 (30018915)

研究分担者 伊藤 康樹  デンカ生研株式会社, 臨床試薬部, 研究員
稲野 浩一  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (10262445)
三井田 孝  新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (80260545)
松戸 隆之  新潟大学, 医学部, 助教授 (80209577)
キーワード動脈硬化症 / 低比重リポ蛋白 / 酸化LDL / エピトープ / 抗酸化LDL自己抗体 / フラグメント / 糖鎖 / 高脂血症
研究概要

動脈硬化症はコレステロールか血管内皮細胞下に蓄積する病態であることから、同物質が最も危険因子であることに間違いはない。しかし、心筋梗塞患者と健常者を比較した多くの調査によれば、両群間のコレステロール値にはほとんど差が認められない。われわれは、動脈硬化症の発生には未知の危険因子があるはずと考え、酸化LDLに対する自己抗体が内皮細胞を活性化させる事実を発見している。本研究は、その抗原の局在、エピト-ブの構造解析、実用的な測定系の開発、および臨床的意義の解析を目的としている。
本年度は、まず抗原を同定するためのストラテジーについて検討した。その結果、酸化処理後のLDLをカラムクロマトグラフィーで分画することにより、LDLとは別に自己抗体に対する反応性の強い分画(フラグメント)の得られることが分かった。この分画について種々分析を行ったところ、脂質は含まれておらず、主にタンパク質と糖鎖から成っていることが判明した。次に、同分画をマイクロプレイ-トにコートした簡易測定系を造り、抗体価の高い血清をスクリーニングする方法を確立した。一方、最終的には臨床的意義を確認する作業が重要である。そこで本年度は、健常者、高脂血症患者、糖尿病患者の血清約2,000件を収集し、その臨床データとともに保存を完了した。次年度は、エピト-ブを有する物質を特定しアミノ酸配列と糖鎖構造の詳細について解析する。また、この血清を内皮細胞に作用させて反応を調べる実験を試みる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 岡田正彦: "酸化LDLとその血中自己抗体" Medical Practice. Vol.14 No.4. 618-619 (1997)

  • [文献書誌] 岡田正彦: "酸化LDLフラグメントに対する自己抗体の臨床的および細胞生物学的意義" Japanese Circulation Journal. Vol.61 Sup.1. 410 (1997)

  • [文献書誌] 岡田正彦: "酸化LDL(低比重リポ蛋白)の生成機序とエピトープ解析" 日本内科学会雑誌. 臨時増刊. 218 (1997)

  • [文献書誌] 伊藤康樹: "酸化LDL自己抗体に対する抗原の性状およびその検出系の検討" 臨床病理. Vol.45 補冊. 205 (1997)

  • [文献書誌] 杉田 收: "新しい抗酸化能測定法(CHP/Hb-MB)の測定する抗酸化物質" 臨床病理. Vol.45 補冊. 214 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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