研究課題
基盤研究(B)
助産学教育では、性と生殖の課題を中心にしたケアを行うので、直接生殖器に触れて診察(視診、聴診、計測診、聴診、内診等)を行い総合的に診断する能力の育成を目的にしている。しかし日本では出少数の減少に伴い多くの妊産婦に接して学習する機会が減少してきている。確実な診断と安全で苦痛の少ないケアを行うには、演習で十分な技術訓練を行い実践に臨むことが必要である。そこで、妊産婦の全身観察を的確に行える教育訓練用シュミレーター「妊産婦の全身モデル」を開発した。教育訓練用シュミレーターは、妊産婦の全身体型を成し、外診、内診、分娩、産褥等の演習項目に応じてパーツをユニット化し、そのパーツを交換する事により、助産学のシュミレーションが可能な構造とした。このモデルには胎児、胎児付属物、胎児心音発生装置、乳房を備え、開脚を自由に出来る股関節と膝関節を持ちフリースタイルの分娩の演習も可能である。