研究課題/領域番号 |
09558010
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
瀬沼 花子 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総括研究官 (30165732)
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研究分担者 |
長崎 栄三 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (50141982)
中原 忠男 広島大学, 教育学部, 教授 (90034818)
狭間 節子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40030382)
西野 真由美 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総括研究官 (40218178)
一見 真理子 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (20249907)
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キーワード | 数学教育 / ジェンダー / カリキュラム開発 / 高等女学校 / IOWME |
研究概要 |
1.文献調査等から本研究が社会的に大きな期待をもたれている研究であることを明らかにした。[本研究の引用先:第143回参議院文教・科学委員会(1998年9月24日)日下部禧代子議員、及び朝日新聞(1998年9月21日朝刊)など。] 2.戦前・戦中・戦後の女子数学教育の解明として前年に続きインタビュー調査を行い、女子生徒が学徒動員のときにタンジェントを利用して弾道計算を行ったことなどを明らかにした。 3.昭和18-19年高等女学校用「数学編纂趣意書」の現代語訳を行い、教科書の理念や使い方を明らかにした。 4.数学教育世界会議(ICME9、2000年8月、幕張)における「女性と数学教育の国際組織」(IOWME)の準備のため会議資料を作成し、会議に参加し各国の最新の状況を収集した。 5.中・高・大学で、ジェンダーに関する数学の教材を開発したり、指導法の効果について事例的に調べた。例えば、ペットボトルによるロケット作成の作業など一般には「男子が得意」と思われがちだが、女子の方が完成度が高いためよく飛ぶことなどが明らかになった。また本研究の研究協力者の勤務する高校では理系に進む女子が増えた。 6.昨年度訪問したオランダの数学教育とジェンダーの研究動向について、まとめた。 7.以上の成果を、資料『IOWME Sessions in ICME9』(2000年、104ページ)、報告書第6集『「数学とジェンダー」最終報告書』(2001年、164ページ)としてまとめた。
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