研究課題/領域番号 |
09558012
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
松田 稔樹 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (60173845)
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研究分担者 |
中川 正宣 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40155685)
赤堀 侃司 東京工業大学, 教育工学開発センター, 教授 (80143626)
坂元 昴 メディア教育開発センター, 所長 (00016338)
野村 泰朗 埼玉大学, 教育学部, 講師 (30312911)
波多野 和彦 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (50198751)
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キーワード | 情報教育 / 普通教科「情報」 / 教師教育 / カリキュラム開発 / 授業設計 / 教材開発 / 訓練システム / 遠隔教育 |
研究概要 |
次期学習指導要領の施行を前提として、情報教育を担当できる教員の養成カリキュラムと指導方法を検討した。ここで、情報教育担当者には、高等学校普通教科「情報」を担当する教員と、既存教科や「総合的な学習の時間」で情報教育の指導を行う教員の2種類が考えられる。この目的を達成するために、本年度は以下のことを行った。 情報科の教員養成については、文部省が実施する現職教員等研修のカリキュラムについて、現職教員を対象に、望ましい実施方法・内容を調査した。その結果、「情報」の教員養成では、情報科教育法を重視する必要があること、その際、教科の指導法を専門知識の獲得と関連づけ、模擬授業体験を取り入れた指導を行うことが望ましいことを明らかにした。この結果と、昨年度試行した「情報科教育法」の結果をふまえ、「情報科教育法」のカリキュラムを開発し、大学の教職課程や現職教員研修等で試行した。その結果、模擬授業体験が特に有効であり、普通教科「情報」のイメージ理解に役立つことが分かった。また、この体験をふまえて教材開発手法を学ぶことで、授業設計や教材開発に対する自信がつくことが分かった。この成果は、文部省の現職教員等研修用テキストに活かした。今後、研修後の自己研修機会を提供することが重要であり、「情報科教育法」を遠隔教育として実施するための効果的な方法についても試行した。 既存教科における情報教育実施のための研修方法については、これまで実施してきたカリキュラムを評価・改善し、やはり、模擬授業体験を取り入れた指導方法を試行した。また、開発したカリキュラムに沿った指導をより効果的に行うために、数学と理科を題材とした授業設計訓練システムを情報教育向けに拡張し、教職過程の授業で実際に利用して評価した。新たに開発したシステムでは、単元レベルの設計と多様な活動に対応するための代替案記述ができるようにした。
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