研究課題/領域番号 |
09558014
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
|
研究分担者 |
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
藤岡 完治 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90030048)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
松井 仁 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (20251423)
|
キーワード | 授業認知 / 授業技術 / マルチメディア |
研究概要 |
平成10年度においては、教師の授業認知と技術を教育臨床的視座から解析し,その構造を把握することを試みた。これは、授業過程をビデオに記録し、その再生を手がかりに、授業者及び観察者に、子どもの授業中での対人関係の認知を記述してもらい、その反省的分析を通して、授業に関与した人の認知構造を把握した。こうした解析と平行して、授業事象のマルチメディア教材化に向けて、授業認知と授業技術を具現化するための授業データを作成した。対象とする授業をもとに、授業者にとってみえることを当該授業事象と対応して記述し、その事象への判断とそれに基づいて為された授業技術についての記述を収集した。こうした授業者の認知と授業技術に対する、教育臨床の専門家の認知と判断を同時に記述し、教師の認知と適応技術に関わり臨床的に解析し解説を加え,判断モデルの構築を試みた。授業過程はつまるところ授業者の判断過程であり、その過程に於ける教師独自のモデルを、臨床的専門家との対話的過程により明らかにしようとしたが、授業の一部を抽出したため、文脈的判断が専門家にできず、課題が残った。しかし、授業事象に関するマルチメディア教材の試験的構築は、幾つかの事象を組み込んで開発された。それをVOD及びDVDシステムに組み込み、ネットワークを介して臨床的授業認知と判断を行う事が出来るよう試験的教材を開発した。
|