研究課題/領域番号 |
09558014
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
生田 孝至 新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (20018823)
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研究分担者 |
浅田 匡 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (00184143)
野嶋 栄一郎 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (20000086)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
黒田 卓 富山大学, 教育学部, 助教授 (80262468)
松井 仁 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (20251423)
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キーワード | 授業実践 / 教育臨床 / マルチメディア / 教師教育 / DVD |
研究概要 |
本年度は、中学校の国語の授業を対象に授業を採録した。対象は中学校の2年生の単元「古典に親しむ」をとりあげ、その中で、「百人一首を味わおう」を題材にした授業を実施し、その過程での生徒の判断、教師の認知などを対象化した。この授業の特徴は、天徳内裏の歌合を材料に、当時でも判定の困難であった2首を取り上げ、生徒自らが判定者となり、それぞれの立場に立って、意見を戦わせ、総合判定を試みるものであった。この授業構成により、生徒各自の判断過程が明瞭に映し出され、かつ集団での判断過程が把握され、また教師自身の臨床的判断過程が浮き彫りにできる場面を把握できた。授業過程は、四人の一グループを終始カメラが追う形で収録し、この過程に教師が入り込み、教師の意志決定により指導する場面を収録した。これにより、生徒の討議過程及び教師の判断過程の場面映像を中心にDVDのための情報を収集することができた。 システムには、生徒同士の班内での詳細な討議過程の映像を多面的に取り入れ、さらに教師の生徒への働きかけの場面を収録した。さらに授業情報として、生徒の短歌に対する解釈情報、当該短歌に対する過去の研究者や論者の解釈情報、を構築すると共に、生徒の討議過程に対する教師の判断情報を収録した。これらをDVDシステムにくみ上げ、学生や初任者を対象とするマルチメディア教材を開発した。
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