研究課題/領域番号 |
09558016
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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研究分担者 |
山内 祐平 茨城大学, 人文学部, 講師 (50252565)
高島 秀之 茨城大学, 人文学部, 教授 (20282262)
西端 律子 大阪大学, 人間科学部, 助手 (20249816)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 教授 (00114893)
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キーワード | 無線LAN / ネットワーク / 画像伝送 / 画像処理 |
研究概要 |
昨年度からの継続研究の課題として、無線LAN端末となる携帯コンピュータおよびデジタルクリップカメラなどからなるシステム一式が重く、屋外での子どもたちの活動に支障がでがちであったことが挙げられる。今年度は、機能を精選し、より軽量のシステムをLets NOTE Mini(Panasonic社)を中心に構築した。 また、無線LANシステムを学校現場に導入する際の問題点を明確にするために、現在中学校を中心に配置されているコンピュータおよび映像機器などの設備、ネットワークの利用状況や実践事例などを学校紀要および研究会資料から分析した。その結果、コンピュータが導入されても、コンピュータ室など特定の教室に固定されている学校では、十分活用できていないこと、教科の枠組みを超えて、総合学習や選択学習における情報収集・情報発信などの活動が実践事例として取り上げられることが多いことなどが明らかになった。 よって、本研究では昨年度の実験をより授業に即した形にするために、学校と地域とのコミュニケーションを図るカリキュラムを開発する。例えば、小学校生活科の一環として学校内の「ウサギ小屋」にカメラを据え付け、地域の人たちにも成長過程を見てもらったり、百葉箱で測定された気象データを随時無線でコンピュータネットワーク上にアップすることで、地元密着型の天気案内をしたりすることが考えられる。また、実際に校区内の商店街や駅、スーパーなど複数の地点から子どもたちが情報をお互いに発信しながら、収集する、複合型携帯情報端末としての利用を想定して研究をすすめていく。
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