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1999 年度 研究成果報告書概要

第二言語習得研究のための英語学習者コーパスの構築とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 09558018
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 教育工学
研究機関東海大学

研究代表者

朝尾 幸次郎  東海大学, 文学部, 教授 (40102462)

研究分担者 野澤 和典  立命館大学, 経済学部, 教授 (00164690)
杉浦 正利  名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80216308)
尾関 修治  中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60194552)
原田 邦彦  名古屋外国語大学, 国際経営学部, 助教授 (10268047)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワードコーパス / 学習者コーパス / 第二言語習得 / 英語 / 英語教育
研究概要

1.学習者コーパスのデータ書式として必要な情報をもれなく記録できる記録書式を開発した。データは学習者の作業に対して一件ずつ独立させ、学年、性別、年齢、日付、場所、手書き/キーボード入力、時間、課題の種類、辞書使用の有無、作文の形式について、ヘッダーとして記憶できる仕様とした。この方面で広く用いられているCHILDESをもとにしており、汎用性が高い仕様である。
2.コーパスデータは広く公開して利用に供することを目的にしている。このため、コーパスの利用、また、データ書式の変換に関する詳しいマニュアルを英文で準備した。
3.この書式入力のためフォーマッターを開発し、一般にも広く利用できるようWWW上で公開した。
4.データ収集は東京、神奈川、愛知、京都、大阪で行い、各学習者段階ごとに蓄積を行い、コンピュータ可読形式のファイルとして入力し、校正を経た後、フォーマッタにより記述形式を標準化し、ドキュメンテーションを行った。
5.エラーに関わる部分について、タグに代わる新しい付加情報の仕組みの開発について検討を行い、ネイティブ・スピーカーによる文をパラレル・コーパスとして利用する方法を開発した。
6.コーパスを用いた第二言語習得研究のモデルとして学習者ストラテジー、コミュニカビリティー、n-gramによる共起頻度の分析、形態素習得の順序に関して応用的研究を行った。たとえば、学習者ストラテジーについては従来言われてきたストラテジーについてその頻度を数量的に算定することができただけでなく、利用されるストラテジーは場面に大きく依存しているといった新たな知見を得た。また、語学教育への直接的な利用についてコーパスによる学習支援システムの提案を行った。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 原田邦彦: ""Communicability" and Its Relevance in EFL Writing Classes"JACET中部支部研究会紀要. (印刷中). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 野澤和典: "学習者コーパスによる事例研究:英語教育への応用"立命館言語分化研究. 11. 203-208 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 朝尾幸次郎: "英語教育とコーパス"英語コーパス言語学:基礎と実践. 233-248 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 杉浦正利: "言語習得研究のための情報処理システムCHILDESの日本語化"言語. 26. 80-87 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 牧野由紀夫: "英語語彙習得論"河源社. 246 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Harada Kunihiko: ""Communicability " and Its Relevance in EFL Writing"JACET Chubu Chapter Journal. (in print). (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Nozawa Kazunori: "Learner Corpus Based case Studies: An EFL Application"Ritsumeikan Gengo Bunka Kenkyu. Vol.11, No.3. 203-208 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Asao Kojiro: "Teaching of English and Uses of Corpus"English Corpus Studies. 233-248 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Sugiura Masatoshi: "Information Processing System for Language Learning Acquisition Studies: CHILDES and Its Japanization"Gengo. Vol.26, No.3. 80-87 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tono Yukio: "Lexical Acquisition in English"Kagensha. 246 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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