研究概要 |
まず,ネットワーク上で,学習者グループによる様々な協調作業を支援すべく,非同期で議論のあとづけを支援するグループメモリとしての特別なFAQを整備し,個人作業のタスク支援プログラムを協調作業場での支援プログラムに容易に変身させることができる協調作業プラットフォームを構築した. コンピュータに解る形で,問題解決プランを学習者に入力させるために,基本的にCAFEKSプロジェクトの問題型に基づく問題解決支援の仕組みを利用して,各ステップでの問題解決状態コンテキストを陽に表示することとし,また,問題解決プランスクリプトの構成要素となる問題型(prob)と実行支援型(exec)のレパートリを整備し,メニュー選択で組み合わせることができるように,工学系専門教育における電気回路,電気機械系,力学系の分野をサンプル分野として,問題型,実行支援型のレパートリをつくり,体系化を行った. また,学習者グループが問題解決のプランニングを行う際に,自分達や他のグループによる問題解決の事例を参考にさせるために,既存の教材資源を学習しながらつけさせた手がかりを辿らせることで資源の検索を支援するShareMediaプロジェクトの成果を利用して,問題事例の与件と求めるもの,ならびに,使われている解決プランについて,合意された分類を用いた手がかりをつけて問題事例を格納し,検索とナビゲーションを容易にした事例ベースシステムを作った. なお,これまでのPrologに拠ったソフトウエアの大部分を,OSへの依存度が最小限ですむJAVAへ移植した,ネットワーク対応には,JAVAのRMI機能を利用している.まだ,全体をintegrateして目的に合わせた評価実験を行うには至っていない.
|