研究課題/領域番号 |
09558020
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研究機関 | 東京家政学院筑波女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
余田 義彦 東京家政学院筑波女子大学短期大学部, 情報処理科, 助教授 (20191653)
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研究分担者 |
山田 英之 シャープシステムプロダクト株式会社, 部長
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
中山 和彦 筑波大学, 電子情報工学系, 名誉教授 (50091913)
高藤 清美 東京家政学院筑波女子大学短期大学部, 情報処理科, 講師 (00279556)
山野井 一夫 東京家政学院筑波女子大学短期大学部, 情報処理科, 講師 (70230521)
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キーワード | モバイルコンピューティング / 協調学習 / CSC.L / 携帯情報端末 / 無線LAN / コンピュータ教育 |
研究概要 |
本研究は、携帯情報端末、無線LAN、教育用ソフトウェアを組み合わせ、子供達の活動範囲を制約しないコンピュータ支援協同学習環境を構築しようとするものである。平成10年度は、前年度に構築したプロトタイプシステムを、つくば市の小学校で引き続き運用した。そして、先生や子供達にシステムを校内の色々な教室へ持ち運んで授業で使ってもらうことを繰り返した。その結果、プロトタイプシステムは、劣悪な環境下で使用した場合、深刻な通信障害を起こしうることがわかった。そこで、そうした状況下でも、最悪の事態を回避できるよう、システムに次の改良を施した。 1. ドキュメントのサルベージ機能の追加 通信障害のため、子供が時間をかけて作成したファイルをサーバに保存し損ねて消してしまうことが起きた。この問題を解決するため、通信障害を検知した場合は、ファイルをクライアント内部に残すようにし、通信障害が回復したときに、ファイルをサーバへ転送する機能を加えた。 2. ファイルのダウンロードのチェック機能の追加 通信障害のため、サーバからダウンロードしたファイルの一部が欠損する問題が起きた。この問題を解決するため、ファイルの内部に欠損をチェックする情報を埋め込むようにし、ファイルの欠損を検知した場合は再試行を何度か繰り返し、それでも失敗する場合は、通信障害があることを利用者である子供に伝える機能を追加した。 さらに、次のことを併せて行った。 3. 携帯情報端末用プログラムのプロトタイピング 携帯情報端末用プログラムのユーザインタフェース(操作法や画面構成)の検討を行うとともに、プログラムに求められる機能仕様を整理し、プロトタイピングを行った。また、スタディノートと携帯情報端末用プログラムで作成したデータを相互利用できるようにするための方法についても検討した。
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